開業届
- chinatsu
- 2月13日
- 読了時間: 3分
更新日:2月16日

●開業届とは
個人事業主として事業を始める際に、
事業を開始したことを税務署に申告するための書類のことです。
●開業届が必要な理由
確定申告を行うことができる
開業届を提出することで、事業を始めたことを税務署に通告することができます。
事業開始を通告することにより、税務処理や確定申告を行うことができます。
職業の証明になる
個人事業主にとって、開業届の控えが事業者であることを証明する書類となります。
クレイジットカードの申請手続きや、補助金・助成金などの公的な手続きの際に事業証明書として開業届の控えが求められる場合があります。
屋号名義の銀行口座が開設できる
開業届を提出することで、屋号名義の銀行口座を開設できます。
屋号名義の口座を持っておくことで、事業用とプライベートの経理管理がしやすくなり、取引先からの信用を得やすくなります。
青色申告ができる
確定申告時に青色申告を行うことで、税制上の優遇措置を受けられることができます。
●開業届を出す注意点
事業開始から1ヶ月以内に提出をする
開業届は事業開始後1ヶ月以内に提出することが推奨されています。
遅れた場合でも特に罰則はありませんが、
できるだけ早めに提出しておきましょう。
扶養から外れる場合がある
開業届を提出することにより、扶養者の加入している健康保険組合によっては被扶養者の資格条件から外れる場合があります。
加入している健康保険組合の、被扶養者条件を確認しておきましょう。
失業手当が受けられなくなる
開業届を提出することで事業を始めたことを申告するため、求職者ではないとみなされ失業手当が受けられなくなります。
確定申告が必要
所得が一定額を超えたら確定申告が必要になります。
●開業届の提出方法
税務署窓口への持ち込み
郵送での提出
e-Taxによるオンラインでの提出の3通りがあります。
税務署窓口への持ち込み
必要なもの:
開業届/本人確認書類/マイナンバーカード/印鑑(訂正が必要な場合に使用)
提出方法:
管轄の税務署窓口に提出を行います。
郵送での提出
必要なもの:
開業届の原本/開業届のコピー
マイナンバー確認書類のコピー
切手を貼った返信用封筒
上記を同封し、管轄の税務署に送付します。
e-Taxによるオンラインでの提出
必要なもの:
e-taxの利用環境を整える
開業届
マイナンバーカード
e-Tax(イータックス)とは、
税務署への申告や納税手続きを
インターネットを通じて行うための電子申告システムです。
e-Taxログイン後、メインメニューから開業届を選択します。
下記の必要情報を入力します。
氏名、住所、生年月日
事業内容(どのような事業を行うか)
事業開始日(実際に事業を開始した日)
屋号(任意で事業名を記入)
事業所の住所(事業を行う場所の住所)
青色申告を希望するか、白色申告を希望するか(青色申告を選ぶ場合、青色申告承認申請書も同時に提出できます)
入力後、提出ボタンをクリックして送信します。
開業届が正しく提出されると、送信後に税務署から受信通知が届きます。
提出後、申告内容に問題がなければ税務署から受理通知が届きます。
受理通知が届くことで、事業の開始が税務署に正式に通告されたことになります。
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